こんにちは。

昨日はタンパク変性のお話をしましたね。

本日はよくある質問についての回答なのですが、

ヘアーアイロンの設定温度って何度までが良いのか？

と言う問いですね。

これって皆さま何度くらいで髪にアイロンかけていますか？

120°？140°?

皆さんそれぞれ違うと思います。

けど何でその設定温度なんですか？って聞かれたら明確に理由の説明できます？

痛むだろうから控えめに？

なら140°でやってる人は痛まないの？って話になるよね？

つまりは大体の人は感覚で決めていると言う事だと思います。

別にそれがわるいわけではありませんし、これも明確な答えがある訳でもなく美容師さんによっては考え方はバラバラ。

だから根拠のある説明で納得するしか無いんだよね。

ちなみにアイロンで1番気をつけないといけないのって、

温度よりも脱水アイロンなんだ。

脱水アイロンとは、金属プレートに水分が付着する事で一気にジュッて水分が蒸発するよね。それ

髪の毛に水分が残ってしまっていて、アイロンで一気に水分を飛ばすと言うことが何より危険なんだ。

これを毛髪の水蒸気爆発と呼ぶ。

物の例えとして、福島第1原発事故。

あの時の事故って、原子炉の中に熱を持った燃料が溢れ出てしまいそれを抑えるために上から沢山の水をかけたんだよね。

その時に物凄いマグマの様な熱を持った燃料の沢山入った狭い原子炉に沢山水をいれたら物凄い水蒸気がでるよね？

持ったら例えるなら、フライパンを水で冷やした時に物凄い湯気でるね。

狭い原子炉の中であれほどの水蒸気が一気にでたら、水蒸気の逃げ道がなくて箱のなかから突き破って出てきてしまったのだ。

それと同じ事が髪の毛で怒っている。

怖くないですか？

髪の毛は太い細いはあるけれど、一本一本は糸みたいなもの。

そんな細い糸から一気に水蒸気が放出されたら髪の毛は即死してしまいます。

なので温度どうこうと言う前に水蒸気爆発を起こさない事が1番。

そして、温度は当店は180°までは許容しております。

しかし、180°はギリギリラインです。

この根拠は、私の師匠である清水雄太郎氏が6年間毎日に水商売の女の子のヘアーセットを担当していて使用していたアイロンが180°だった。

6年180°を使用している髪の毛は痛む事なく綺麗だった。

もちろん常識的な使い方になります。

逆に190°200°を使用していた人はボロボロになっていった、、、

つまりは180°がボーダーライン。

過度に使い過ぎればそりゃ痛むから180°ならいいんだー。

とはならないで欲しいが、諸刃の剣を使いこなす物だと理解しよう。

また140″だったら同じ事だけどね。

使い方を間違えてしまえばそれまでだけど。

まぁ私の感覚としては、一回につき1箇所に2秒間くらい当ててセット力が弱ければ髪が冷えてからもう一回やってください。

と話しています。

これはあくまで私の考えで美容師さんみんな違うと思うからそこはご理解下さい。

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