2018.11.4
こんにちは。
本日は前髪の癖で悩む学生様のお悩みです。
前髪の癖が本当に強く嫌で嫌でしょうがなく、毎日しっかりとアイロンをかけている。
根元付近からしっかりと１８０度くらいの熱でアイロンを当てている。
ユーチューバーの紹介するアイロン操作を真似してやっているんだって。
修学旅行に行く時に、アイロンを持って行くことが出来ないからって前髪だけ縮毛矯正をかけに行かれたみたいなんです。
結果的に前髪に矯正をかけてもらったはいいが全然クセが伸びなかったとの事で、ご相談を頂戴しました。
前髪の癖で悩む方はとても多く今回のようなお悩みをお持ちの方はいっぱいいると思います。
そのような方に少しでも役に立てばと思います。
まずね。縮毛矯正は美容室でトップクラスの難易度の技術です。
還元、膨潤、高熱処理、酸化を兼ね添えた技術だからです。
還元とは髪の毛の形を司るシスチン結合を切断する事。
膨潤とは、もっと簡単に言えば髪の毛の軟化。縮毛矯正のチェックの時に美容師さんが髪の毛を一本引っ張り出してビヨーンって引っ張ってますよね！？それ！！
熱処理、縮毛矯正は180度の熱で髪の毛を伸ばしています。タンパク質は熱にもろいので打撃を受ける。
酸化。シスチン結合を、再結合。
とまあこんな感じなんだ。
相談者様は、毎日欠かさず１８０度の熱で前髪を伸ばしています。
以前にお話しをしましたが、
髪の毛は減点方式でダメージをしていきます。
そして失われた点数は決して加点されることは有りません。
カラーなどをしているわけではないので、ダメージの原因はアイロン以外ありません。
簡単な考えは毎日のアイロンで髪の毛の持ち点がなくなってしまっているんですね。
つまりは、高熱処理でキューティクルの過度な損傷、コルテックスはダメージホールだらけ、ら
ダメージホールにならまだいいけど、ほぼミイラ。
アイロンは美容師さんでもデリケートに扱うものなので簡単に使いこなせる訳ではありません。
タンパク質は６０度を超えると熱のタンパク変性を起こします。
相談者様は１８０度のアイロンを使用しています。
例えをだすなら、
沸騰したお湯に生卵を入れるとゆで卵になりますね。
それが熱のタンパク変性なんだけど、沸騰したお湯に生卵を入れても直ぐには固まりませんよね？
つまりは熱のタンパク変性は熱の当て時間が大切になるんだ。
髪の毛はとてもデリケートですし、太い細いの毛質の違いはあるけど、一本一本は糸のような太さでありますよね？
そんな細い髪の毛に１８０度の高熱を当てたらほぼ一瞬でタンパク変性を起こす事になるんですね。
だからまずセルフアイロンは120〜１４０度くらいで1箇所にあたる時間は2秒くらいが限界って心得てほしい。
じゃあユーチューバーは何で１８０度で紹介しているの？
それは良いスタイルを作るには高熱の方が良いから！！それだけ。
髪の毛は熱処理をする事でツヤツヤになりますからね。
一般の方がそこまでアイロンの危険性を理解している方は多分そんなにいないと思いますよ。
だから修学旅行前に矯正をかければOK。って認識になるんだよね。
前髪の状態が縮毛矯正に耐えられる力がないって事。これを理解しよう。
あとは、美容師からのお願いです。
毎日アイロンを綺麗にかけている方はさぞストレートになる事だと思います。その時はね。
いくら縮毛をかけたといっても直接アイロンをかけて真っ直ぐにした時ほどはストレートにはなりません。場合にもよりますが。
そこはご理解ください。
相談者様が前髪をストレートに維持するにはアイロンをかけるしかないです。
すごくいい方が悪いのですが、100傷んでしまった髪をそこから傷ませないようにした所で見栄えは良くなりません。
時には痛み切った部分だけ
100傷んでも200傷んでもはや変わらない！！と割り切ってアイロンをかける人もいるからね。
傷んだ所、チリチリした所だけに絶対にしてください。
結論なのですが、毎日アイロンを使っている人は
諸刃の剣と考えてね。
諸刃の剣とは良いものを得る代わりに、それと同等、あるいはそれ以上のしっぺ返しを受けてしまうものです。
諸刃の剣！！これは肝に免じておいてね。
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