2018.10.26
こんにちは。
今日は、ヘアーアイロンを使う上での注意点をプロ目線、お客様目線でお話ししたいと思います。
まずね、タイトルにもある通り
アイロンをかけた時に起こる水蒸気爆発とは
濡れたままの高熱アイロンをかける事によって髪の毛はジュッジュッという音を立てて一気に水分を蒸発させますね。まさにそれ。
簡単に言えば濡れている髪の毛を無理やり高熱アイロンなどをかけた時に起こるものなのです。
そして濡れたままはダメだと再三お伝えしてきましたね。
濡れたままはキューティクルが開くので毛髪内部から水分などが流出してしまうのです。
そんな状態に高熱で一気に乾かそうなんてして濡れたままアイロンをかける人がいるんだけど、
水蒸気爆発を起こすと、髪の毛の大事な細胞を破壊する凄まじい威力を発揮するもの！なのです。
難しい話しになるからアイロンはしっかりと乾かしきってからかけましょう。
そして、ジュジュって音がしたら毛髪が死滅した。くらいの感じに思っておいてください。
これが熱の水蒸気爆発。ね。
そしてここからはプロ目線のお話し。
まず還元剤の熱暴走のお話しする前に縮毛矯正の一連の流れは、
1液によって還元、軟化をさせる
この時に勘違いしている美容師も多いのだけど、還元＝軟化ではありません。
軟化はアルカリによってキューティクルを開き髪の毛を柔らかくするもの。
還元剤は髪の毛の形を司るシスチン結合を切る。という目的を持つもの。
軟化と還元の両方をうまくバランスを保たないといけないんだ。
そして２液は切断されたシスチン結合を再結合するものなんですね。
シスチン結合
切れたシスチン結合
絵が下手ですみません。
こんな感じになる様に還元剤を使うんだ。それが１液って訳。１液にの目的は軟化をしっかりとさせて還元させる。
結構あるあるなのは軟化はしてるけど、還元が不十分という事があるんだ。
そうするとすぐに癖は出てきてしまうんだね。
そしてこの還元剤はアルカリでしか原則作用とお話ししましたが、１液を中間水洗しても薬液はお流しできても薬剤の残留物が髪の毛に残るので、還元作用がとまるわけではないんです。
その場合は濡れたままだと還元作用は続いている。
乾くと還元作用はとまる。と考えてとります。
つまりは薬剤を流しても濡れたままだと還元作用はずっと続いているんだね。
なので、縮毛矯正でアイロンをかける前にはしっかりとドライをするってわけ。
そこで、美容師さんの中にも髪の毛の乾かし方が不十分でジュジュという音を立てながら平気でアイロンをかける美容師さんもいるんだけど、
その時に起こるのが還元剤の熱暴走というものなのです。
簡単に言えば
濡れたままでは還元作用は働いている。その状態で高熱アイロンをかける事によって、髪の毛の水分は一気に蒸発して水蒸気爆発を起こします。
そして還元剤は濡れたままアイロンをかける事によって急加速するんです。これを熱暴走というわけ。
一気にね。これをうまくコントロールできる美容師なんていません。
縮毛矯正をかけに行かれた際に生乾きのままストレートアイロンをかけるような美容師さんがいれば、その店での矯正はやめた方がいいです。
還元の熱暴走によって髪の毛はちぎれてしまいますよ。
カットしてないのに短くなってしまった！！なんて原因は還元剤の熱暴走かもね。
還元が十分にされている状態に還元の熱暴走なんてさせたら髪は耐えられるわけないんだよね。
濡れたまま使えるアイロンなんてほぼ100%無いので間違った覚え方はしてはいけません。
ガーデンにいらしたお客様が以前に濡れたアイロンをかけられたので不安になって美容師に問うたところ。
1、当店のアイロンは高性能の為問題ない。
2、薬剤が濡れたままアイロンをかける様に作られている。
と言っていたそう。
これだけは絶対に間違い。
確かにスチームアイロンなどを使い水分量を残した状態で使う場合も有りますが、簡単に使いこなせるものではありません。少なくとも私には無理です。
そう言った技術は認定サロンでもない限りなかなか難しいです。
今回は熱暴走と水蒸気爆発についてお話ししましたが、要するに結論は
濡れたままアイロンをしてはならない！！という事です。
髪の毛の内部組織を壊してしまっては何にもできなくなってしまいます。
本当に信頼できる美容師さんにお願いしましょう。
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