2019.10.26
こんにちは。
最近の美容会ではセルフカラーによる後遺症により、パーマや縮毛矯正の本領を発揮できずに困っている美容師さんがとても多いです。
セルフカラーのメリットは、好きな時に自分で出来る。これのみなんだね。
今一度おさらいとしてお話ししたいけど、
髪の毛の構造をご覧ください。
数字は大体です。
毛髪の目に見えている部分の大半がタンパク質なのです。
・白髪染めの特徴としてタンパク質を溶かす。
・髪の毛を膨潤させる。
・頭皮に残り過酸化脂質となり薄毛、抜け毛の原因になる。
大きく分けてこれね。
白髪染めは、アルカリ剤と過酸化水素を化学反応させて脱色プラス発色作用を起こします。
白髪のパーセンテージが多い人は脱色する必要がないから、アルカリをコントロールしてダメージを抑えます。
ポイントはカラーの二剤。
まぁこれはセルフで一般の方が簡単に使いこなせる程簡単なものじゃないので説明しません。
そして、ここからが本題。
髪の毛の理想のpHは5.5くらいの弱酸性。
アルカリに傾けば膨潤する。
酸性に傾けば引き締まる。
セルフカラーをした後って髪の毛がアルカリに傾いている状態なんだ。
pHでしたら8〜10くらい場合によってはあるかな。
アルカリが残留しているから何です。
自分で染めた後は臭いでしょう?その匂いがアルカリの残留している証拠なのね。
例えばパーマや縮毛矯正をやる前に髪の毛にそんなにアルカリが残っている状態で薬をつけたら、
どんなにマイルドな薬剤だってスペックが変わってしまい、傷んでしまうの。
それを回避するには最低でも炭酸泉やマイクロバブルをしなくてはいけないんだけど、お客様によってはそれもやらない。
行き着く先は、
「傷むからやめておきましょう」
と言う結果につながるのね。
そしてお客様は
「それでもいいからやって」
となる訳だ。
その様なやりとりがあっても結局の流れは、
「パーマが綺麗にかかっていないからかけなおしてください。」となる。
そればかりは美容師さんがかわいそう過ぎる。
なので、ダメなものはダメと説いていくことも本当に大切なの。
パーマは毛先中心にかけていくため本当にリスクが高いです。
パーマを求めるにはお客様の協力が、不可欠なのです。
セルフカラーは本当にやめてください。