こんにちは。

本日ご相談のお客様

「髪の毛がビビリ毛になってしまい、今トレンドの酸熱トリートメントを施術しに都内の美容室まで行ったのですが、傷んだ毛先の見た目こそ良くなったものの施術する前よりもかえってギシギシになってしまいました。どうしたら良いですか？」

酸熱トリートメントは今や美容界で人気を誇り沢山のお客様が受けているものと思います。

大前提として、髪の毛は治りはしない。そこは理解しよう。

酸熱トリートメントとは

理論的には、イミン結合という物を毛髪内に作り出し、架け橋を作る事を目的としています。

 

簡単に言えば毛髪内部のアミノ基というタンパク質をグリオキシル酸結合するわけですが、

分かりやすい例えとしては、腕２本でしっかりと抱え込みをし、熱を加える事でからにはガッチリとハグをするイメージ。

持ちはかなり良く一ヶ月半くらい。

ここで、酸熱トリートメントの特徴はグリオキシル酸を使うという事。

その名の通り酸性なのさ。

pHにしたら2くらいのね。

髪の毛にお酢をぶっかけた事はありますか？物凄くギシギシになるのね。

つまりは髪の毛は酸性に傾くと過剰に収斂してしまうのでギシギシになってしまうって事。

これはね、中々難しい問題なんだよね。

例えばカバーリングやパーマによってアルカリに傾いた場合はバッファーなどで中和できるんだけど、

過度に過収斂した髪を中和するのは難しいのね。

カラーする？痛むよね。

そもそも酸熱トリートメントをするくらい傷んでいる髪にそんなイオン結合を上下させるのは良くないよ。

マニアックな美容師さんはアルカリシャンプーなんか使うけどね。ガーデン店長のように笑

それはさて置き、ただでさえビビリ毛で手触りが悪いのに過剰収斂させたらそりゃギシギシに磨きぐかかるって訳ね。

それが今回の元凶。

見た目は良くなるけど、手触りが落ちる可能性がある事は伝えるべきであるけど、そうしない人もいるね。

ガーデンではエヴァロイドを使用しているけど、当然ギシギシになるさ！！

じゃあどう対処するの？って話になるよね？

システムトリートメントを併用して行います。

ガーデン店長の考えは、システムトリートメントは

髪の毛の手触りを滑らかにする柔軟剤の様な役割を担うもの。

と説いています。

過度なアルカリを使ってpHコントロールするよりも、柔軟効果をもたらしてあげるのがサラサラになるからね

柔軟剤なしで洗濯したらどうなる？パリパリだよね。

イメージはそれと一緒なの。

トレンドに乗るならお客様も知識を持たなくてはいけないです。

ただ酸熱トリートメントというキーワドを知っているだけで、中味がからっきしだとかえってやらなきゃ良かったって人もいるからね。

 

見た目は良くなりますが、治るわけでは無い。

それを理解しよう。

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