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アルカリ矯正と酸性矯正について③。春日部ガーデン

2018.11.14

こんにちは。

昨日の酸性矯正がなぜ酸性なのに還元するのか!?

お話ししたいと思います。

まずね、還元剤の有名なものは最近までは

チオグリコール酸「強い還元力」

システイン「マイルドな還元力」

というものを使用していたんです。もちろん今でも代表還元剤です。

そしてこの還元剤は原則としてアルカリでしか作用しないとお話ししましたね。

アルカリの濃度が上がれば還元率も上がる。そういったベーシックの考え。

そしてアルカリ膨潤と還元をバランスよく行う事でストレートになるのが従来の矯正。

そして、酸性矯正とはもう一度!!

酸性、酸性といってもガチガチな酸性ではなく水道水よりも少しpHが低めに構成されているものを酸性矯正、酸性パーマと呼んでいます。

そしてアルカリでなないのになぜ還元作用するのか?

それは還元剤の種類によってのものなのです。

システアミン

このシステアミンはチオグリコール酸、システインとは違って弱酸性帯で力を発揮してくれる優れものなのですね。

疎水性の高い還元剤のなんです。

親水毛に親水性の高い還元剤使ったら一気に髪の毛は傷んでしまいますよね。

そしてこのシステアミンは縮毛矯正の還元剤としてはとても高性能なんだ。柔らかくキレイに伸びる。

今までは還元力を増せばアルカリも増すので髪の毛が耐えられなくて還元が不十分な人がいっぱいいたんです。

でも、弱酸性でありながらシステアミンを使用する事で還元濃度だけをものすごく高くしても髪の毛が耐えられる様になってきたの。

この話しだけ聞けば酸性矯正の方がいいって思うよね。

昨日も書いたけど、

従来からの矯正は

1、還元

2、膨潤

3、熱

4、酸化

を兼ね添えた高難易度の技術と話しましたね。

酸性矯正の場合は、アルカリでないので膨潤しません。つまりは軟化しないって事。なので

1、還元

2、熱

3、酸化

という事になりますね。

膨潤する事でアイロン操作にがしやすくなり、キレイにストレートになる訳だから、それが出来ないって事になるよね。

そうしたら当然アイロン操作が従来の矯正に比べてもっと重点的にやらなくてはいけなくなるんです。

軟化してない髪は真っ直ぐにならない。

そう考えてしまっている美容師さんもおおいからね。

軟化してなくても還元がしっかりされていれば真っ直ぐになります。

従来の矯正より酸性矯正の方がアイロンによるリスクを受けやすい。という事になるんです。

なので、アルカリ矯正と酸性矯正はどっちが傷むか!?

といったら本当にどっちもどっちなんです。

現代ではカラーリングに関してもセルフカラーであったりアルカリの影響を受けすぎている方が多すぎるんです。

縮毛矯正のアルカリに耐えられるだけの状態になくなってしまい、還元をしっかりとさせてあげたくてもアルカリに耐えられなくて髪の毛が過膨潤してしまい切れてしまうチリチリになってしまう。という事を恐れて放置時間を十分に置く事ができずに還元不十分という結果を招くんだ。

美容師方でよく軟化はしてるのにクセが残る!!って話している方、この事が原因だと思いますよ。

過膨潤している割には還元が不十分という負のスパイラル。

再三申し上げいる様に、リスクを背負わない矯正なんてこの世の中には存在しないんです。

それだけ縮毛矯正は難しいんだ。

私は1番難しいと思っています。

新規の方ではじめての美容室で矯正をかける時にはカウンセリングの時に美容師さんがどれだけ知識を持っているかを見極める力が必要なんですね。

3日間のブログを読んで頂けた方なら酸性矯正の仕組みも分かったと思います。

しっかりとカウンセリングをしてくれる信頼できる美容師さんにお願いする事をお勧めします。

セルフカラーは高濃度のアルカリ剤です。

矯正をかけている髪の毛に使用する場合は、硫酸くらいに思ってください。

それだけ矯正はリスクが高いんです。

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