2018.11.12
こんにちは。
最近よく耳にする酸性矯正について、お話しして行きたいと思います。
まず、最初に酸性の縮毛矯正の前に従来の縮毛矯正のお話しからしたいと思います。
ガーデンでは、美容室の技術の中で縮毛矯正は1番難しい技術だと思っています。
なぜ!?
縮毛矯正は以下の事を兼ね添えた技術だからです。
1、還元
2、膨潤
3、熱
4、酸化
大きく分けるとこの様になります。
還元については髪の毛の形を司るシスチン結合を切る事を言います。
このシスチン結合を切らない限りは絶対にくせ毛はストレートになりません。
縮毛矯正やパーマをかける為に大きく左右する結合、それがシスチン結合といいます。中枢とでもいいますかね。
そして、この還元は縮毛矯正の1液をいいます。実は今のところ還元をしっかりとチェックするのはかなり難しいのが矯正の現状です。美容師さんの感覚になってしまいがちです。
そして還元剤は原則アルカリ剤でしか作用しないのですが、アルカリ剤を使用する事によって、アルカリ膨潤が起こります。これがいわゆる軟化といいます。
矯正をかける方、美容師さんが髪の毛を一本引っ張り出してゴムみたいに伸ばしてチェックしているのを見たことありませんか?
このアルカリ膨潤によって軟化した髪の毛は柔らかくなっている為、後に行うアイロン操作で髪の毛を伸ばしやすくするんです。
ここで、多くの美容師さんもわかっていない人が多いのですが、前にも言いましたが、
還元=軟化
ではありません。
ダメージ毛の方が矯正をかける時に、薬を塗って直ぐに流された事はありませんか!?
それは髪の毛がアルカリ膨潤に耐えられないからなんだ。軟化はするけどクセが伸びない人の原因がこれ。
ガーデンでは還元は30分は放置したいと考えています。でも、30分もの間アルカリの薬剤を放置しておいたら過膨潤してしまいちぎれてしまうのです。
だから軟化に耐えきれず還元がされないままお流しになってしまうんですね。
そして、縮毛矯正はアイロン操作に入っていくわけです。
還元、軟化された髪の毛はアイロンによってまっすぐになります。
軟化が甘いとアイロンは伸びにくいので、物理的な力が増えます。後の話しに酸性矯正ではなします。
そして酸化。
この酸化は過酸化水素を用いて、切断されたシスチン結合を再結合するものです。
塗布があまいと酸化不足になるので、再結合されにくくクセが残ってしまう事もあります。
一連の流れをバランスよくこなして始めてクセがまっすぐになります。
でもね、先日のブログでも話したように髪の毛が傷みすぎてしまっている人が多すぎるんです。
1番はセルフカラーの需要が上がりすぎている事。
髪の毛はアルカリに弱いです。
基本的な縮毛矯正の薬剤は
高アルカリであり高還元である。
高い還元力を発揮するには、アルカリを使うのがベーシックなんだけど、セルフカラーのやり過ぎでベースの状態がとても悪く、アルカリ膨潤しすぎてしまうんですね。
チリチリになってしまう原因がまさにこれ!
縮毛矯正はタイムコントロールがとても難しいので、少しでも時間を間違えると一瞬でチリチリになる時もあります。
一般的にノンアルカリをうたっていない美容室の矯正はほぼアルカリだと思います。
縮毛矯正をやってくれる美容室を選ぶ一つの判断材料は
1、カウンセリングをしっかりとやってくれるか?
2、頭皮に1液をつけたりしないか。
3、濡れたままアイロンをかけないか。濡れたままは水蒸気爆発と還元剤の熱暴走を起こすので髪は死滅してしまう事があります。
4、リタッチをすすめてくれる。一度矯正した髪は一生真っ直ぐと言われています。必要以上に毛先に矯正をかける意味はありまけん。
こんな感じかな。
矯正は高い、安いではなく信頼できる方に頼む事。絶対。
明日は酸性矯正について書いて行きます。
酸性矯正だから傷まないことなんてありません。
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