2018.8.2
こんにちは。
先日ご来店頂いたロングヘアの女性のお客様と会話の内容になります。
一年くらい前に矯正をかけたのだけれど、一年経って落ちているだろうからパーマをかけたい。とのご要望。
まず結論から言うと時間が経っているから大丈夫とかそう言う問題ではありません。キッパリ!!
縮毛矯正は半永久ストレートとも言われているため、一度かけると時間が経って落ちるというものではありません。
髪は死滅細胞。減点方式でダメージを負っていきます。
よく減点方式って何?と質問を受けるので回答を。
そのままです。
仮に健康なバージン毛の持ち点が100点とします。
単純にカラーをしたからマイナス何点。パーマをしたからマイナス何点、アイロンをしたからマイナス何点。それだけ。
失われた点数は加点される事がありません。自己修復する力が無いと説明すると語弊があるので髪は死滅細胞なので治りません。
トリートメントは一時的に良い状態を維持する為に使うもので髪の毛を治す力はありません。
トリートメントで髪の毛が治ると主張されたらその美容師さんにとことんツッコミましょう。
髪の毛って治るんですか?と
まず良くて現状維持です。治りません。
縮毛矯正は本当に繊細な技術です。キチンとした目的を持って施術しないと時にはとんでもない代償をもらってしまうもの。
ただ何となくやるものでは無いって事。
今回のお客様は一年前に楽だから。との事で矯正をかけたとの事なのですが、現在では飽きてしまいパーマをかけたいとの事なんだけど、結論はやめておいた方がいいと伝えてお止めしました。
縮毛矯正は以前からガーデンではお話ししているように、
矯正をかけたらずっとストレートでいます!!くらいの決意が無いとかけるべきでは無いんです。
熱のタンパク変性を伴うリスクの高い技術ですからね。
パーマはかからなくなる。カラーは明るくならなくなる。熱にもろい毛になる。
綺麗、楽を手に入れる代わりにそれだけのデメリットもあるって事。
今回の時間が経っているから大丈夫との認識は絶対にあってはなりません。
むしろ時間が経ってはいるが、その期間に他の技術を試みていませんか?
矯正で一年経っていても、セルフカラーやセルフアイロンなど行っていたらむしろかけた頃より状態は悪くなっていることの方が多いんだ。
ブログでも話しているように、美容師さんは美容師法の元に薬剤をデリケートに扱っています。
全ての薬剤にはダメージを負うリスクが生じます。
アイロン操作も過度な仕様は厳禁。
セルフカラーなどはその薬剤を知識も無い状態で一般の方が使っているものです。
民間向けになんて事はありません。
CMでのセルフカラーは使いやすいものも多いとは思いますが、目先の事だけを見ていれば後に受ける代償が大きすぎます。
そんな生活を繰り返していれば、いざ美容院でやりたい髪型があった時に出来ないなんて事は当然ありえます。
以前プロだから何とかして!!とお客様にお怒りを頂戴したこともありますが、
プロだから止めるんですよ。
マダムのお客様で、パーマがチリチリになってしまってどうしようもない。という話しは良く効くの話しですが、髪の毛の細さや柔らかさなどもあるとは思いますが、セルフカラーなどはされていませんか?
マダム様で大半のパーマのかかり過ぎはセルフカラーや、髪の毛の扱いにあると思います。
矯正は特に、細毛、軟毛、セルフカラー毛であればもっと髪は死んでしまいますよ。
カットだけ美容院で行い、パーマも全くかけない方でセルフカラーをしているなら何も言いません。
何事もセルフ〜という髪の毛を扱う者にはリスクが高すぎるので、必ず美容院に行った方がいいですよ。
キチンとアフターケアまでしっかりと正しく行なっている美容室は沢山あります。
腕のいい美容師さんも沢山います。
少し辛口ですが、今回のブログを営利目的の為と感じた方はそれで構いません。
営利目的ならいかなる手法を用いてでも施術をお止めするなんて事よりも、施術してお金をもらう方を選びますからね。
お客様にどうなっても責任を取りません。と伝えて同意があるならば何でもすると思いますよ。
私はそれでは根本的な解決にはならないと思います。
たとえお客様がお怒りになられたとしても、やめた方がいいものはやめた方がいい。
ブレてはいけないものがあると思います。それが美容院の強み。
リスクのある技術を断られて他の美容院にいって綺麗にできたという人は中々いないと思います。
いらっしゃるならその美容師さんは本当に凄いので信頼してずっとやってもらいましょう。
そこでお客様の幸せが見つけられたならそれが一番。
暑さに負けず頑張りましょう。
髪の毛は夏の紫外線で傷みますのでご注意を。